刀金具制作

今回は刀金具の制作依頼いただいた品の紹介です。

こちらは「縁(ふち)」と呼ばれるパーツ
柄(つか)の一番刀身側、鍔(つば)との境目にあるパーツです。銅と赤銅で制作。煮色仕上げ。

IMG_8624 縁

古いもののレプリカなので新しいものを作るのと違う部分は、そっくりそれに似せて作る作業ですね。ヤスリの角度、ヤスリ目の荒さなど、似せるのはなかなか苦労します。

こちらは「鍔(つば)」
普通丸型の鍔が多いですが、こちらは角形鍔。
こちらもレプリカで文字、模様そっくりに糸鋸で抜くのは苦労しました。
普段彫金では非鉄金属(銅・真鍮・金・銀)などを使うことが多いですが、この鍔は鉄なので糸鋸の進みも悪くて時間がかかりました。この後漆を焼き付け塗装して無事納品しました。

IMG_8634 鍔

こういった技術も、普段の彫金教室・結婚指輪制作などにも活かしていけるよう日々精進してがんばります!

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自在置物修理

uzuki designでは結婚指輪制作以外にもいろいろな仕事をさせて頂いています。
今回はそんな仕事の紹介です。
骨董屋さんから持ち込まれた、海老の自在置物。
足が半分とれてしまった状態で修理を依頼して頂きました。
自在置物とは江戸末期から明治にかけて甲冑職人達によってつくられ、その名の通り自在に動くように造られた置物です。主に動物をモチーフに作られた物が多いようです。

自在置物修理前

まずはどういう構造で造られているのかパーツを観察し接合部分の構造を理解することからはじめました。どうしても見えない内側がどうなっているのかわからなかったのですが、壊れていない足の観察と試行錯誤しているうちになるほど構造がわかってきました。
カシメと言う技法でつけられているのですが、長年の使用に耐えられなくなり破損したと思われます。そしてパーツを修理している段階で、作者以外にもう一人修理をした痕跡が残っていました。ただ、半田付けされていたためこの先が困難に・・・。
半田の方が融点が低いため新しいパーツをロウ付けすることができず、半田を全て削り落として改めてその部分も修理しなおしました。
さらに、この先何年も使われ続けるであろう事を考えて、カシメだけではなくネジ加工を施し、さらに壊れにくく。この部分は完全に新しい技術に生まれ変わりました。実はここは悩みどころです。新しい技術を取り入れていいものか、つくられた当時と同じ技術のみで修理するべきか・・・。

自在置物修理中

何百年か後に誰かがまた修理してくれるときに、作者以外に修理している物がいる・・・。しかもしっかりと修理しているな−。と思ってもらえたらうれしいです!

IMG_4246 自在置物修理後

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手作り結婚指輪M様 納品風景

M様ご夫妻の納品風景

クリエーターが、最終仕上げのみを残し仕上げてあるリングを見ていただきました。
最後はご主人のこだわりの光沢から艶消しまでのグラデーションを見ていただきながら仕上げ!満足いく仕上がりで喜んでいただけました。

IMG_1399 手作り結婚指輪M様納品

今回のマリッジリングは、金とプラチナの2色使いで、厚みと幅のグラデーションを金鎚で作って頂くデザインで、前準備のベースづくりにかなり苦労しましたが、満足して頂けるものが一緒に制作出来大変うれしい納品でした。

手作り結婚指輪M様リング写真 手作り結婚指輪M様納品
手作り結婚指輪アンケート

末永くお幸せに。

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